リリース日:2024年2月

文書の最終更新日: 2024年2月21日

目次

新機能

VMware Cloud Director保護: 新しい仮想マシンへの復元

以前の製品バージョンでは、元のVMが利用可能な場合にのみVMをリカバリできました。今回の機能強化により、削除またはプロビジョニング解除されたVMの復元を製品のUIから直接開始できるため、アクロニスサポートに連絡する必要がありません。この機能強化により、以下のことが可能になります。

  • 仮想データセンター(vDC)内の新しいVMware Cloud Director VMにリカバリする。
  • 復元したマシン名、CPUソケット/コア、RAMを変更する。

サポート対象のVMware Cloud Directorバージョン: 10.4以降。

実装上の注意
  • バックアップは、新しいVMへの復元を確実にするため、サイバープロテクションエージェントバージョン24.02以降を使用して作成する必要があります。
  • 復元中にターゲットvAppを選択できません。リカバリされたVMは、VMware Cloud Director階層のスタンドアロンVMセクションに表示されます。

ライセンス

すべてのライセンス

Advanced Disaster Recovery

ライセンス更新

24.02リリースから、Acronis Cloudで実行するすべてのサーバーには、VMの状態(電源オンまたは電源オフ)に関係なく、設定されたフレーバーに従ってコンピュートポイントについて請求が発生します。

スタンバイ復元サーバーは影響を受けず、ディザスタリカバリストレージのみに引き続き請求が発生します。

2月15日までにパートナーに求められる行動

2024年1月22日に送信された通知により、アクロニスのパートナーは以下のことが求められます。

  • 運用/テスト用フェールオーバーサーバーおよびプライマリサーバーで実行中の復元サーバーのインベントリを確認する。
  • 電源オフ状態のVMがある復元サーバーのテスト/運用におけるフェールオーバーを停止し、電源オフ状態のVMのあるプライマリサーバーを削除する。

2024年6月30日にAdvanced Disaster RecoveryにおけるUbuntu 16.04 LTSのサポートを終了

Advanced Disaster RecoveryにおけるUbuntu 16.04 LTSのサポートは、2024年6月30日に終了します。この日以降は、Ubuntu 16.04 LTSワークロードのDisaster Recoveryシナリオをサポートするソフトウェアやセキュリティのアップデートは提供されなくなります。詳細はこちらをご覧ください

デバイス制御

このリリースから、デバイス制御では新しい保護計画がデフォルトで無効になります。また、保護エージェントをバージョン24.02以降に更新すると、既存の保護計画では自動的に無効になります。

機能統合

Jamf Pro 1.3: APIクライアントのサポート

Jamf Pro統合がAPIクライアント認証方式をサポートしました。

  • 24.02リリースから、Jamf統合を設定するにはJamf APIクライアントが必要です。
  • 既存の統合には影響しません。

ライセンス

すべてのライセンス

アップデート済みコンポーネント

サイバープロテクションエージェント

Acronisサイバープロテクションエージェントの新しいバージョンは以下の通りです。

  • AcronisサイバープロテクションWindowsエージェント(v.24.2.37373)
  • AcronisサイバープロテクションMacエージェント(v.24.2.37373)
  • AcronisサイバープロテクションLinuxエージェント(v.24.2.37373)

Acronisサイバープロテクションエージェントのリリースノートは、こちらから参照してください。

Acronis Cyber Cloud APIの変更点

Acronis Cyber Cloud APIの変更履歴は、専用のAPI変更ログ文書で確認できます。

修正済みの問題

Acronis Cyber Protect Cloud

インストール

  • [ABR-371803] Oracle Linux Server 8.8へのインストールで、「Snapapiをコンパイルできませんでした。非標準的なカーネルを使用している可能性があります」というエラーが表示され、失敗する。

共通

  • [PLTFRM-60971] サイバープロテクションコンソールにユーザーがログインできない。

サイバープロテクションエージェント

  • [ABR-378626] クラウドストレージ格納域のバックアップを開く際にエラーが発生する場合がある。
  • [ABR-378444] 一部のバックアップがクラウド ストレージロケーションで複製される。
  • [ABR-377770] サイバープロテクションエージェントの登録ステータスが成功と表示されるが、ルーチンが正しく完了せず、エージェントが未登録のままになる場合がある。
  • [ADP-33595] フルスキャンタスクおよびクイックスキャンタスクが過度に長い時間実行され、「タスクのタイムアウトの期限が切れました。タスクの処理を実行するエージェントにアクセスできないか、他のタスクの処理中です」というエラーが表示され、失敗する場合がある。
  • [ADP-31360] Zoomデスクトップクライアントのパッチを適用すると、90%で「構成情報を読み込めません」というエラーが表示され、失敗する。

既知の問題と制限事項

バックアップ

  • [ARC-525] Microsoft 365メールボックスとOneDriveインスタンスのクラウドツークラウドバックアップで、まれに「BackupStatusを保存できませんでした: [アーカイブサーバー]:」というエラーで失敗する場合がある。(詳細はhttps://kb.acronis.com/content/72506を参照)
  • [ABR-380085] Microsoft Teamsデータのクラウドツークラウドバックアップで、「チャネル'[Name]'のファイルをバックアップできませんでした最新の変更を取得できません」というエラーが表示され、失敗する場合がある。
  • [ABR-375627] メールボックスとOneDriveインスタンスのクラウドツークラウドバックアップで、「BackupStatusを保存できませんでした: [アーカイブサーバー]:」というバックアップエージェントエラーが発生する。
  • [ABR-365442] バックアップの数が多いバックアップセットで、バックアップの検証が正常に完了するものの、検証ステータスが不正確になるか、欠落する。
  • [ABR-361097] 名前に記号を含むバックアップを作成しネットワークストレージに保存すると、アクセスできなくなる。
    • 解決策: アプリケーションで許可されていても、バックアップ名に記号を使用しないこと。

復元

既知の問題や回避策については、ナレッジベースを参照してください。